少年H

一昨日買ってきた本を昨日また読む。
昨日読んでたのは「少年H」。何年か前にベストセラーになったものをいまさらだけど
読んでみた。


書いてることが戦争の時の話にもかかわらずそれを感じさせる重さがなかった。
上巻では少年Hの幼少期、下巻では思春期が描かれているのだけど
その背景には常に太平洋戦争があって、好奇心旺盛な少年Hは今の人が普通に考えること
(「天皇は本当に神なのか」「誰のための戦争なのか」など)を突き詰めていこうとする。
マークスの山」ほど文章に重さがないので軽快に読めるのだけど、すごく考えさせられてしまう一冊。


本当は、このときの大人は戦争に負けるってわかってて色々してたのかなぁ。
こういうことを口に出せない世の中は、すごく窮屈なんだろうなぁ。